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マークIV戦車(Mark IV tank)は、イギリスが開発した世界初の戦車であるマーク I 戦車の問題点を改善・改良した戦車である。 == 概要 == 世界初の戦車となったマークIであったが、開発を急ぐあまり乗員の居住性や安全性は考慮されていなかった〔『世界の「戦車」がよくわかる本』p176〕。菱形戦車としてはほぼ完成型の域に達してはいたものの、その構造上サスペンションは搭載されず、乗員の居住性は最悪であった。特にエンジンルームと乗員搭乗室が同じ部屋で仕切り等もなかった為、エンジンの発する熱による弊害や振動により乗員がむき出しのエンジンに激突するなど問題があった。また、車内に光源が存在せず、小さな銃眼から差し込む光が頼みであった。これも換気扇などがない車内では、エンジンの排気や発砲煙によって遮られた。 これらの問題点はマークIIやマークIIIと改良を重ねるごとに改善されていき、乗員の居住性も含めて前期菱形戦車の集大成となったのがマークIV戦車である。 マークIと同様に雄型と雌型の2種類が存在し、基本的な形状は変わらないものの若干小型化している〔『世界の「戦車」がよくわかる本』p177〕。燃料タンクは内蔵型から車外へと移し容量の増加を図り〔『世界の戦車FILE』p153〕、エンジン冷却ファンや換気扇の設置により、排煙の問題や居住性の向上に繋がった。また、ドイツ軍のSmK弾を考慮し、特殊な鋼鉄製装甲に変更された。車体上には軟弱地脱出用の角材を載せるレールが設置された。しかしマークI以来の「操縦に4名の乗員が必要」という最大の欠点は依然として存在した。この欠点は次作のマークVで解決する。 1917年より製造が開始され、生産数は1,015輌に上る。更にマークIVには物資輸送用の補給戦車型や、武装を撤去してクレーンを搭載したタイプなどの派生型が存在する〔『世界の「戦車」がよくわかる本』p179〕。 File:Bundesarchiv Bild 146-1984-059-02A, Westfront, englisches Panzerwrack.jpg|撃破されたマークIV ファイル:Bundesarchiv Bild 104-0941A, Bei Cambrai, zerstörter englischer Panzer Mark I.jpg|カンブレーの戦いで撃破され、ドイツ軍に鹵獲されたマークIV 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マーク IV 戦車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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